仕手株を監視していると、「騙し上げ」や「故意に下げる」動きをよく目にします。
いわゆる騙しの動きです。
いずれの場合も、仕手戦開始のサインではありません。
ですので、この動きに飛びついて取引してしまうと、待っているのは損失です。
よって、損失を防ぐためには仕手株で利益を出す方法を理解する必要があります。
併せて、日々変わっていく仕手筋(投資ファンド)の動きも理解する必要があります。
それでは、「仕手戦開始のサインは何?毎回騙されている方はいませんか」について一つ一つ順を追って進めていきたいと思います。
*2022年01月 追記・編集済
*2022年07月 追記・編集済
*2022年10月 追記・編集済
*2023年01月 追記・編集済
*2023年07月 追記・編集済
*2024年01月 追記・編集済
*2024年07月 追記・編集済
はじめに
まずは、結論から始めたいと思います。
騙されることなく仕手戦開始のサインに反応するためには、「初動」と「騙し上げ」の違いを理解することです。
2つの違いを簡潔にまとめると、「出来高を伴った上昇が続く」が初動です。
そして、この初動こそが仕手戦開始のサインです。
初動とは
初動を起こすにあたって仕手筋(投資ファンド)は、以下のことが初動を起こす条件に完璧に当てはまっていなければ、まず仕掛けてきません。
株集めの完了
初動に適した相場環境
逆の言い方をすれば、仕手筋(投資ファンド)が「初動を仕掛けてきた」は「かなりの実行力」を意味しています。
なぜなら、仕手筋(投資ファンド)にとっては、一大プロジェクトの始まりだからです。
当然、失敗するわけにはいきません。
よって、騙し上げでない上昇を見せたら、強気で取引するのが仕手株投資における最初の仕事です。
仕手株メインに投資をするならば、「初動」と「騙し上げ」の違いに対して全力で取り組むことは、利益を出すために絶対に欠かせない要素です。
当たり前のことですが、仕手筋(投資ファンド)は初動で個人投資家に取引されるのを嫌がります。
よって、仕手筋(投資ファンド)は最小限のリスクで初動を起こします。
このことから、初動で取引できる個人投資家は極めて少ないです。
仕手株投資で生き残るためには、初動で取引できるかどうか
不自然な約定は初動なのか
いつもと違って不自然な約定が続いた場合、「初動?」と思った経験はありませんか。
割と多めの出来高を伴って、意味のない株価(上昇するわけでもなく下落するわけでもない)で約定が続いた場合、初動の可能性は低いです。
なぜなら、もし初動ならわざと目立たせる必要がないからです。
「初動に向けて準備している」と解釈するのがいいと思います。
不自然な約定は初動ではない
下げ止まったら初動は近いのか
仕手筋(投資ファンド)が投資対象にした銘柄は、必ず下落します。
なぜなら、安値で買集めた方が仕手筋(投資ファンド)の利益が多くなるからです。
もっと言えば、買集めるためには下落させる必要があります。
このことより、下落していない場合は、まだ買集めが進んでいない。
もしくは、不十分と判断できます。
基本的に、買優勢の板配置を使い徐々に下落させます。
そして、個人投資家に損切りさせることで、さらに下落させていきます。
これを繰り返すと、自然と買集めが完了する頃にはかなり下落しているので、結果的に下げ止まることが多いです。
では、下げ止まったら初動が近いと言えるのでしょうか。
そう簡単に、初動直前の銘柄を見つけることはできない
確かに、日足チャートで下げ止まった銘柄を見つけるのは簡単です。
つまり、「取引候補銘柄」を見つけるのは簡単です。
ですが、「初動がいつ始まるのか」は分かりません。
また、仕手筋(投資ファンド)は故意にチャートを作ることで、個人投資家を騙します。
そして、下げ止まったと見せかけて、さらに下落させることも多々あります。
下げ止まったとしても取引しない
焦って取引しても、初動の確認ができていなければ、最終的に損失を出すことになってしまいます。
初動と騙し上げの違いは
仕手株投資では、「初動」と「騙し上げ」の違いをしっかり理解することが必須です。
なぜなら、騙し上げを初動と勘違いした取引をしてしまうからです。
理解を後回しにすると、取引後の下落に巻き込まれます。
つまり、損失です。
そうならないためには、事前に違いを知っておく必要があります。
〈初動の特徴〉
売板以上の買注文
連続で買が入る
大きく売らない
売優勢の板配置
出来高がかなり多い
ただ、実際は上記の特徴が出てはじめて初動と判断できるのですが、それでは「結果論」になってしまいます。
なぜ「結果論」と表現したかと言うと、すべての特徴が出たときには既にかなり上昇しているからです。
つまり、初動の特徴を知っているだけでは、仕手株投資で大きな利益を出すことは難しいです。
やはり初動と騙し上げの違いを知っておく必要がある
〈初動と騙し上げの共通点〉
株価が急上昇する(一時的な上昇も含む)
今までズルズルと下落していたにもかかわらず急上昇するので、分かりやすさはあります。
ただ、このときに「即取引」は厳禁です。
なぜなら、「初動」なのか「騙し上げ」なのかの判断をする必要があるからです。
これを判断するには、「違い」を理解する必要があります。
以下に違いをまとめました。
〈初動〉
連続で買上がる際に大きな出来高を伴う
〈騙し上げ〉
連続で買上がる際にあまり出来高を伴わない
つまり、出来高の違いで判断することができます。
出来高を伴った上昇が初動の最も重要な特徴であり「買」の瞬間でもある
「株価の上昇」ではなく「出来高」で判断することで、初動時の「買」ができる可能性が高くなります。
残念ながら100%は難しいですが、高い精度で見分けることが可能です。
今回の記事では、「騙し上げ」が悪者みたいな印象になってしまいました。
ですが、仕手株であることを確信できる一つの判断材料なので、実はとても重要です。
どのくらい経ってからかは分かりませんが、上昇する可能性が高いのです。
よって、取引候補銘柄として監視を続けていくことで将来の利益につながります。
取引として考えると
「出来高」の違いにより「初動」と「騙し上げ」の違いを判断することは確かにできます。
ただ、仕手筋(投資ファンド)は進化します。
「出来高」だけでは判断できなくなりました
よくある動きを紹介します。
出来高を伴って上昇した(初動)にもかかわらず、下落して引けた(騙し上げ)です。
これは一日単位ですが、数ヶ月後に下落することもあります。
つまり、途中までは初動であっても下落したことで初動ではなくなります。
取引として考えると、保有し続けると損失が拡大します。
損切りする可能性の高い取引になると理解しておくことが重要
仕手筋(投資ファンド)側で考えてみると、おそらく想定以上の個人投資家の買によって、株価を操作するのが難しくなり、一端仕切り直すために再度下落させたのだと思います。
さらに言えば、初動での取引が知られ過ぎたため、仕手筋(投資ファンド)が騙しの動きをはじめたのだと思います。
仕手筋(投資ファンド)
仕手筋(投資ファンド)は相場のプロ集団です。
長年の投資経験による大衆心理を利用し、豊富な資金力による株価操作によって、あらゆる方法を駆使して個人投資家を騙します。
SNSによる情報操作も積極的にしています。
そんな多くの策略に騙されないように、いつ始まるか分からない「初動」を、たとえ何回騙されたとしても辛抱強く「待つ」しかありません。
その先にある大きな利益の瞬間を想像しながら…
待つことが仕手株投資で損失を出さない方法の一つ
まとめ
今回は、私の経験を元に「初動」についてお伝えしました。
仕手戦開始のサインが的確に分かれば、利益を得ることなど簡単です。
ただ、仮にそうになってしまったとしたら、そのときは利益につながらないはずです。
「サインが的確に分からない」は、仕手筋(投資ファンド)が利益を独占している「証拠」であり、仕手株の存続を意味しています。
その状況が続いているからこそ、仕手株投資を理解し、騙された経験を多く積み、諦めなかった個人投資家のみが利益を得ることができます。
仕手株投資は、多くの個人投資家ができないことに価値があります。
だからこそ、その先には膨大な利益があるのです。
さいごに
仕手株投資で確実に利益を出し続けるためには、まだまだ知るべきことがたくさんあります。
このサイトでは、仕手株銘柄の株価動向をお伝えするのがメインとなっています。
今この瞬間の巡り合わせを何かのきっかけと捉え、仕手株投資家としてのスキルアップに突き進んでいただければ幸いです。
併せてこのサイトの使い方もご紹介します。
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