仕手株は、「短期間で多くの利益を得られる」と思い込んでいませんか。
確かに、日足チャートを見ると、短期間で急上昇している銘柄は存在します。
ですが、深く分析してみると、上昇までには準備期間が存在し、多くは短期間で上昇しません。
その一例を、ある仕手株銘柄で分析してみました。
それでは、「仕手株は短期間で一気に稼げるほど甘くない!ただ稼げるのは事実」について一つ一つ順を追って進めていきたいと思います。
(注意事項)
この記事は、第三者割当新株予約権を2018年12月14日に発行した「仕手株 enish 3667」を例として取り上げています。
*2022年01月 追記・編集済
*2022年07月 追記・編集済
*2023年01月 追記・編集済
*2023年07月 追記・編集済
*2024年01月 追記・編集済
*2024年07月 追記・編集済
はじめに
まずは、下の日足チャートを見てください。
最安値が2019年3月11日に付けた400円、最高値が2019年8月27日に付けた1,435円です。
仮に、最安値付近と最高値付近で取引できたとしたら、約5ヶ月で資金が約3.6倍になったことになります。
この数字だけで見ると、確かに短期間で一気に稼げるように思います。
では、何が甘くないのでしょうか。
四つの段階に分けて考えてみたいと思います。
発行から最安値:87日
株価は、新株予約権を行使すればするほど、発行株式の希薄化が進むため、下落します。
それと同時に、仕手筋(投資ファンド)は株集めをします。
実際は、そのことが分かっていても、どこまで株価が下落するのか分かりません。
最安値は、残念ながら後から分かるため、その瞬間は判断が難しいです。
仕手筋(投資ファンド)がまったく関与していない下落もある
ですので、この段階で取引することは、とてもリスクが高いです。
例え、ナンピンのつもりで取引したとしても、上昇に確信が持てない状況では、結果的に時間のムダにつながることが多いです。
よって、ひたすら監視の日々が続きます。
ときには、年単位の場合もあります。
取引こそしませんが、実際はいつ初動が起こっても取引できるように準備が必要
最安値から初動:15日
初動が起こったことではじめて、仕手戦開始と判断できます。
ただ、この段階に至るまでには「騙し上げ」や「ただの買上げ」が何度も起こります。
その度に、途中までは初動と判断していても、株価が下落することで、結果的に初動でないと判断することになります。
初動は何度も起こるわけではなく、たった一度です。
その瞬間を見逃さないために、日々監視することになります。
これが、かなり大変です。
初動のような動きの度に取引を考えるため、辛抱強さが必要
初動から振るい落とし:126日
初動が確認された後、順調に上昇することはほとんどありません。
ときには、初動の始値を割ってしまうことさえあります。
この段階では、度々「このまま保有していて利益が出るのか」と不安にさせられます。
なぜなら、仕手筋(投資ファンド)はあらゆる手段を使って、保有株を売らせようとするからです。
いわゆる、振るい落としです。
この状況に耐えた後に、大きな利益が待っています。
この期間が一番長くなることがあります。
多少の含み損でも、保有し続けられるかどうかが勝負
振るい落としから最高値:28日
この段階まで保有していた場合のみ、ようやく利益を得ることができます。
大きな上昇が、何回かあることが多いです。
最初の上昇ですべて利益確定せず、次の上昇まで保有し続けることで、さらに利益を伸ばすことができます。
ここまでの道のりは、かなり厳しいもの
まとめ
どんな仕事でも言えることですが、簡単にお金を稼ぐことはできません。
仕手株投資でも同じことが言えます。
とはいえ、「投資は、あり得ないほどの利益が見込める」のも事実です。
大切なのは、焦らず投資に向き合うことだと思います。
つまり、すぐに簡単に稼げると思わず、地道に少しずつ取引精度を上げて利益を重ねていく!
さいごに
仕手株投資で確実に利益を出し続けるためには、まだまだ知るべきことがたくさんあります。
このサイトでは、仕手株銘柄の株価動向をお伝えするのがメインとなっています。
今この瞬間の巡り合わせを何かのきっかけと捉え、仕手株投資家としてのスキルアップに突き進んでいただければ幸いです。
併せてこのサイトの使い方もご紹介します。
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