仕手株に限らずすべての投資において、取引した瞬間から今後の動きに感情的になるはずです。
もちろん、利益が出るから取引したわけですが、そう単純ではないのが投資だと感じていると思います。
「不安=含み損」の場合が多いですが、不安を抱える度に損切りしていては、いつまでたっても上昇の波に上手く乗ることはできません。
逆に損切りしなければ、日々辛い不安と向き合うことになります。
また、含み益であっても「この先さらに上昇するのか」の不安が常につきまといます。
そんな不安ばかりの感情では、大きな利益を目指すことは難しいです。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは、「仕手筋(投資ファンド)の動きの流れを知る」です。
知ることで不安が解消されます。
さらに正確に理解すれば、最終的には膨大な利益を目指すことも可能です。
それでは、「仕手筋について 知る→理解→取引→改善→膨大な利益」について一つ一つ順を追って進めていきたいと思います。
(注意事項)
この記事内容は仕手株銘柄のみを対象にしています。
*2022年01月 追記・編集済
*2022年07月 追記・編集済
*2023年01月 追記・編集済
*2023年07月 追記・編集済
*2024年01月 追記・編集済
*2024年07月 追記・編集済
目次
はじめに
まずは、結論から始めたいと思います。
なぜ、「仕手筋(投資ファンド)の動きの流れを知る」なのか。
それは、今現在の株価がどの段階であるのかを正確に把握できるからです。
つまり、将来的に株価がどうなっていくのかが理解できれば、大きな利益を得ることはそれほど難しくないはずです。
仕手筋(投資ファンド)の動きの流れとは
まずは、大まかな流れを把握していきたいと思います。
- 銘柄の決定
- 株集め
- 買上がり
- 振るい落とし
- 売抜け
次は、それぞれについて細かく進めていきたいと思います。
銘柄の決定
「仕手筋(投資ファンド)に狙われやすい銘柄」は、どんな方法で見つければいいのでしょうか。
まずは、一般的な特徴をまとめてみました。
- 発行株式数が少ない
- 浮動株の割合が少ない
- 株価が低い
- 過去に仕手化した
- 新株の発行
発行株式数が少ない
多くの銘柄は、会社四季報にて会社の詳細を公表しています。
その中に発行株式数があります。
この数字が少ないほど仕手筋(投資ファンド)に狙われやすい傾向があります。
発行株式数が少ないほど、株価を操作しやすい
逆の考え方をしてみると分かりやすいです。
「トヨタ自動車 7203」は誰もが知っている超優良企業です。
当然発行株式数が多くため、時価総額はかなり大きいです。
もし、そんな銘柄の株価を操作するとなれば、とてつもない資金が必要になります。
一方、発行株式数が少なければ、時価総額は小さいです。
つまり、少ない資金で株価を操作することができます。
浮動株の割合が少ない
浮動株の割合も、会社四季報にて公表しています。
浮動株とは、市場に流通している株式のことを指します。
つまり、私たち個人投資家が市場で取引できる株式です。
浮動株も発行株式数と同じ理由で、少ないほど株価を操作しやすい
株価が低い
株価が低いと、株価を動かす際に必要な資金が少なくてすむメリットがあります。
また、株価が低い銘柄は、業績が悪いのが一般的です。
もし、そんな銘柄の業績が回復したら、株価はどうなるでしょうか。
「上昇する」と思うのが一般的です。
仕手筋(投資ファンド)は、その原理を上手く使うために、あえて株価の低い銘柄を狙うのだと思います。
過去に仕手化した
多くの投資家は取引する際、過去にどのような動きをしたのかチャートで確認します。
そのとき、大きく上昇したチャートと特に何も起きていないチャートでは、どちらが今後上昇する可能性が高いと感じますか。
もちろん前者です。
ただ、必ずしも過去と同じチャートを描くわけではないことは、誰もが分かっています。
しかし、期待値は高いはずです。
「もしかしたら前みたいに上昇するかも」のように思うのが普通です。
また、過去に仕掛けた仕手筋(投資ファンド)が、再度仕掛けたとなるとさらに深みが出てきます。
新株の発行
正確には、第三者割当新株予約権の発行です。
これは、割当先にとても有利な条件で新株を発行することができます。
つまり、割当先は安く大量に株を保有することができます。
このことは、株価を操作するのにかなり有利となります。
株集め
いわゆる玉集めです。
最終的に株価を上昇させて大きな利益を得るためには、株をある程度集めて株価を操作する必要があります。
その準備段階が株集めです。
〈特徴〉
多くの投資家に気付かれないように、慎重に長い期間をかける
〈チャートの形跡〉
出来高の少ない状態が続き、株価は徐々に下がる
あまり多くはありませんが、この株集めを一気に仕掛けてくることもあります。
この場合は、暴落も一気に進むため、かなりリスクの高い取引になります。
上昇し始めの段階で取引していることが、絶対条件だと感じます。
高値掴みになってしまう可能性が常に高い
じっくり時間をかけて準備した銘柄を取引する方が、リスクが低いです。
そして、高い確率で利益を得ることができます。
よって、一気に動く銘柄は取引しない方が無難だと思います。
また、株集めは厄介なことがあります。
それは、「ただの買上げ」や「騙し上げ」です。
両者とも、これから上昇するような雰囲気(初動に似た動き)があるため注意が必要
株集めはまだ準備段階のため、一時的に上昇することはありますが、継続して上昇することはありません。
つまり、間違いに気付くことなく保有し続けてしまえば、間違いなく含み損が拡大します。
対策としては、早めに気付き損切りすることです。
買上がり
いわゆる玉転がしです。
もしくは初動です。
この段階に進んでいるということは、株集めが完了していることを意味しています。
仕手筋(投資ファンド)にとっては、いよいよ本格的な仕事の始まりです。
〈特徴〉
今まで静かだった動きが明らかに変わる
〈チャートの形跡〉
出来高を伴った上昇が突然起こり、ある程度の出来高がしばらく続く
振るい落とし
感覚的には株価の調整です。
仕手筋(投資ファンド)にとっては保有株数の調整です。
仕手筋(投資ファンド)は、最終段階の売抜けまで株価を操作する必要があります。
そのため、買上がりの段階で減った株を再び集める必要があります。
〈特徴〉
動きはあるが、派手な動きではない
〈チャートの形跡〉
出来高は多かったり少なかったり、株価は上昇したり下落したりを繰り返す
振るい落としでも、厄介なことがあります。
それは、かなり株価が下落することです。
とはいえ、多くは初動の始値を割ることはありません。
初動の始値を簡単に割り、さらに下落することもある
このような状況の場合、普通は仕手戦失敗だと感じ撤退します。
ですが、実際は仕手戦が続いていて、再び初動が起こり上昇が始まります。
その結果、上昇に乗り遅れてしまいます。
このような動きについては「もの凄い大胆な振るい落とし」と認識するようにしています。
この振るい落としに引っかからないとするならば、仕手筋(投資ファンド)のように株価が今後上がっていくことを知っていた場合しか考えられません。
つまり、無理な話です。
売抜け
いよいよ最終段階です。
この段階になると、株価はかなり上昇しています。
仕手筋(投資ファンド)にとっては最後の大仕事です。
〈特徴〉
とにかく目立つ、動きが派手、多くの思惑が飛び交う
〈チャートの形跡〉
出来高を伴った上昇が続く
この段階で考えることはただ一つです。
「いつ利益確定するか」です。
利益確定を早まってしまえば、得られたはずの利益を、みすみす逃すことになります。
利益確定が遅れても、同じく得られたはずの利益を、みすみす逃すことになります。
株価の天井を知っているのは、仕手筋(投資ファンド)だけです。
よって、どこまで上昇するのかは分かりません。
適切な判断としては、出来高があるうちに利益確定しておくこと
欲を出しすぎたら、待っているのは損失のみ
まとめ
仕手筋(投資ファンド)の動きの流れが、一通り理解できたと思います。
どの段階であるかを把握することで、少しは安心(保有していてもいい)すると思います。
しかし、必ず流れ通りになると思い込むのはとても危険です。
なぜなら、仕手筋(投資ファンド)が途中で逃げたり、もう一度始めからやり直すこともあるからです。
つまり、流れ通りに必ず上昇することは「絶対」ではないです。
このようなこともあると、念頭に入れながら投資をしていくことは、思いの外大切です。
ただ、統計的には流れ通りになることの方が多いです。
さいごに
仕手株投資で確実に利益を出し続けるためには、まだまだ知るべきことがたくさんあります。
このサイトでは、仕手株銘柄の株価動向をお伝えするのがメインとなっています。
今この瞬間の巡り合わせを何かのきっかけと捉え、仕手株投資家としてのスキルアップに突き進んでいただければ幸いです。
併せてこのサイトの使い方もご紹介します。
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