仕手株であると断定した理由
- 第三者割当新株予約権の発行
- 割当先三田証券の存在
- 希薄率最大12.3%の発行条件
- 大量保有報告書の軌跡
- 株価2桁の超低位株
この5つの要素によって仕手株であると断定いたしました。
ここに、株価動向の分析結果をお伝えしたいと思います。
分析期間は2012.06.11~2014.01.22
株価動向の進展があれば追記致します
(2014年01月22日追記)
目次
はじめに
「大黒屋HD」はこのIRによって何を求めているのでしょうか。
それは「財務体質の改善」です。
株価は順調に資金調達が進めば上昇するはずです。
割当先である「三田証券」は過去多くの銘柄を上昇させた実績があります。
そのため投資対象にしました。
ただ、今後「どこまで下落するのか」「どこまで上昇するのか」もしくは「一切上昇しないのか」は分かりません。
ですが、これこそが仕手株の醍醐味だと思います。
発行
2012年6月11日に第三者割当による新株予約権の発行に関するIRがありました。
以下は発行の詳細です。
第1回新株予約権の概要
- 発行株式数 :4,200,000株
- 当初行使価額 :50円
- 下限行使価額 :50円
完了
確実に行使の完了が分かるわけではないですが、大量保有報告書データベースにおいて「保有割合が5%以下」の場合はほぼ完了したとみなしています。
第三者割当による新株予約権の行使の完了は2012年12月28日です。
「行使の完了後」に初動が起こり上昇が始まりました。
最安値
2012年7月17日に最安値30円をつけました。
第三者割当による新株予約権の発行に関するIRから36日後でした。
「発行株式数が多いにもかかわらず」短い期間でした。
発行日の終値は50円でした。
その後、株式併合があり多少株価が上下しましたが最安値を割ることはありませんでした。
発行日の終値は50円より下落率は60.0%で「十分に下がりました」。
初動
2013年9月20日に初動がありました。
初動日の始値は45円でした。
最安値から428日後で「超低位株らしく長い期間を要しました」。
発行日からは464日後でした。
最高値
2014年1月21日に最高値355円をつけました。
初動から121日後で「効率の悪い銘柄」でした。
理由としては「新株予約権の発行株式数がかなり多い」「初動までの期間が長い」「上昇率がかなり高い」ことが大きく影響しています。
上昇率は789%で「とてつもなく上がりました」。
「超低位株」「時間をかけてもみ合った」ため約8倍を達成しました。
利益確定は「高値圏でかなり出来高があった」ため分かりやすかったです。
信用買
新株の発行株式数に対して上昇期間中における最大信用買の比率は201%でした。
発行から高値までの期間中における信用買の増減の比率は1340%でした。
出来高
新株の発行株式数に対して上昇期間中における最大出来高の比率は1215%でした。
「多くの投資家が参加しました」。
株価変動率
初動から高値までの株価変動率をまとめました。
45円→122円→56円→167円
→110円→211円→119円→373円
271%→46%→298%→66%
→191%→56%→313%
取引を終えて
45円から122円の上昇率が271%より十分な上昇と考え利益確定してもいいと思います。
実際の取引では122円まで上昇した時点で「まだ上昇するのか」と迷います。
確実に利益を積み重ねる投資スタイルなら利益確定が正解だと思います。
また、投資効率もいいと思います。
もし、この時点で上昇率が271%では低すぎると判断できれば保有すべきだと思います。
その後の下落率が50%を割ったためだいぶ迷いましたが保有し続けました。
次の56円から167円の上昇率が298%で十分なため利益確定の判断をしました。
当時は出来高が相当あったため利益確定しない判断はありませんでした。
しかし、最終的にはもう一段階上昇しました。
さすがにそこまで保有し続けた投資家は極わずかだと思います。
最終的な上昇率は789%よりこの数値でも十分と判断できます。
分析データ
- 発行日 :2012.06.11
- 発行日の終値 :50円
- 希薄率 :12.3%
- 行使の完了 :2012.12.28
- 初動日 :2013.09.20
- 初動日の始値 :45円
- 初動までの日数 :464日
- 最安値 :30円
- 最高値 :355円
- 信用買率 :201%
- 信用買増減率 :1340%
- 出来高率 :1215%
- 上昇日数 :121日
- 上昇率 :789%
- 下落率 :60.0%
- 上昇期待指数 :974
仕手株評価
出来高
上昇日数
上昇率
下落率
総合評価