仕手株銘柄を監視していると「騙し上げ」や「故意に下げる」動きをよく目にします。
いずれの場合も仕手戦開始のサインではありません。
ですので、この動きに飛びついてしまうと待っているのは損失のみです。
よって、損失を防ぐためには仕手株で利益を上げる方法を理解する必要があります。
それでは、「仕手戦開始のサインは何?毎回騙されている方はいませんか」について一つ一つ順を追って進めていきたいと思います。
はじめに
まずは結論から始めたいと思います。
騙されることなく仕手戦開始のサインに反応するためには「初動」と「ただの買上げ」の違いを理解することです。
2つの違いを簡潔にまとめると「出来高を伴った上昇が続く」が初動です。
そして、この初動こそが仕手戦開始のサインです。
初動とは
初動を起こすにあたって仕手筋は以下のことが初動を起こす条件に完璧に当てはまっていなければまず仕掛けてきません。
- 株集めの完了
- 日経平均が示す相場
逆の言い方をすれば、仕手筋が「初動を仕掛けてきた」は「かなりの実行力」を意味しています。
なぜなら、仕手筋にとっては一大プロジェクトの始まりだからです。
当然失敗するわけにはいきません。
よってただの買上げでない上昇を見せたら、強気で買っていくのが仕手株投資における最初の仕事です。
仕手株メインに投資をする以上、「初動」と「売り抜け」に関して全力で取り組むことは利益を出すために絶対に欠かせない要素です。
当たり前のことですが、仕手筋は初動で個人投資家に買われるのを嫌います。
よって、仕手筋は最小限のリスクで初動を起こします。
このことから初動で取引できる個人投資家は極めて少ないです。
仕手株投資で生き残るためには「初動で取引できるかどうかがすべて」です。
不自然な約定は初動なのか
いつもと違って不自然な約定が続いた場合「初動?」と思った経験はありませんか。
わりと多めの出来高を伴って意味のない株価(上がるわけでもなく下がるわけでもない)で約定が続いた場合、初動の可能性は低いです。
なぜなら、もし初動ならわざと目立たせる必要はないからです。
「初動に向けて準備している」と理解するのがいいと思います。
不自然な約定は初動ではない
初動とただの買上げの違いは
仕手株投資では「初動」と「ただの買上げ」の違いをしっかり理解することが必須条件です。
なぜなら、理解していないことで初動と勘違いして早まった取引をしてしまい、その後の下げにしばらくつきあい結果損失を出すことになってしまうからです。
そうならないためには違いを知っておく必要があります。
まずは初動の特徴からです。
- 売板以上の買注文
- 連続で買いが入る
- 大きく売らない
- 売優勢の板配置
- 出来高がかなり多い
ただ、実際のところ上記の特徴が出てきて初めて初動と判断できるのですがそれでは「結果論」になってしまいます。
なぜ「結果論」と表現したかというと、すべての特徴が出てからでは既に株価はかなり上がってしまっているからです。
つまり、初動の特徴を知っているだけでは仕手株投資で利益を出すことは難しいです。
これを解決するには、やはり初動とただの買上げの違いを知っておく必要があります。
まずは共通することからです。
それは株価が上がることです。
(一時的な上げも含む)
今まで、ズルズルと下がっていたのが急に上がるので分かりやすさはあります。
ただ、このときに「買」ではないのが最重要ポイントです。
まだ、この状態では初動なのかただの買上げなのかの判断はできません。
これを判断するためには「違い」を理解する必要があります。
初動の場合は連続で買上がります。
つまり、出来高の違いで判断することができます。
「出来高を伴った上昇」が初動の最も重要な特徴であり「買」の瞬間でもあります。
「株価の上昇」で判断するのではなく「出来高」で判断することで初動での「買」ができる確率が高くなります。
残念ながら100%は難しいですが、高い精度で見分けることは可能です。
今回の記事ではただの買上げは悪者みたいな印象になってしまいました。
ですが、仕手株であることを確信できる一つの判断材料なので実はとても重要です。
どれくらい経ってからかは分かりませんが、上がる確率が高いので仕手株銘柄として監視を続けていくことが将来の利益につながります。
下げ止まったら初動は近いのか
仕手筋が投資対象にした銘柄は必ず株価が下がります。
なぜなら、低い株価で買集めたほうが最終的な利益が多くなるからです。
基本的に買優勢の板を使い最小限の損失で徐々に株価を下げ、さらに個人投資家に損切りさせることで株価を下げていきます。
これを繰り返すと自然と集めきる頃にはかなり株価が下がっているので下げ止まることが多いです。
では、下げ止まったら初動が近いといえるのでしょうか?
残念ながらそう簡単に初動直前の銘柄を見つけることはできません。
確かに日足チャートで下げ止まった銘柄を見つけるのは簡単です。
つまり、「初動が近いだろう」銘柄を見つけるのは簡単です。
しかしながら、初動はいつ始まるのか分かりません。
また、仕手筋は故意にチャートを作ることで個人投資家を誘い込み(買わせる)さらに株価を下げ損切りさせることも多々あります。
下げ止まったとしても取引しないことが大事
焦って取引しても初動の確認ができていなければ結局損失を出すことになってしまいます。
仕手筋は相場のプロ集団です。
株価操作や大衆心理を利用したあらゆる方法で個人投資家を操っています。
そんな策略に騙されないように初動を辛抱強く「待つ」しかありません。
待つことが仕手株投資で損失を出さない一つの方法です。
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